水漏れの主な原因は経年劣化によるものです。
特にパネルタンクは結合部のパッキンが経年とともに伸縮性が低下します。
水位の上下変動による圧力変化にパッキンが耐用できなくなり漏水が始まります。
それにより架台やボルト・ナットなど鉄部腐食による二次的被害や亀裂の進行により破損へと発展する恐れがあります。
接合部より漏水
パネル角に亀裂
パネル角より漏水
パネル角に亀裂
側板に亀裂
マンホールに亀裂
CASE1 激しい水漏れ(ショッピングセンターの受水槽・屋外設置)
・午前中に修理を開始して午後には水張り復旧
・2槽式のため断水時間ZERO
組立式パネルタンク水槽は、水位の上下変動によりどうしても継目(パッキン部)から漏水が発生しやすくなります。
共同住宅高架水槽(屋外設置)
・居住者様にはお風呂にお水を汲み置きのご協力いただきました (蛇口が使えないのは9:30~14:30のみ)
オフィスビルの受水槽 (屋外設置 )
・日曜日の早朝に施工しテナント様への影響ZERO (加圧給水ポンプ停止時間 4:00~10:00)
一体型タンクは屋外に設置されているケースが多くFRPが風雨にさらされ脆弱になりやすい
工場本社ビルの高架水槽 (屋外設置 )
・紫外線透過による藻の発生予防保全のため
屋外・ビル屋上に設置されている水槽は紫外線・酸性雨・汚染物質などにより劣化は激しい
工場本社ビルの高架水槽 (屋外設置 )
・コケやカビの発生により雨水が入り込む可能性があるので予防保全としてガラスマットにて補強し遮光性塗料で塗装
水槽内に使用されている鉄部は保護されていても経年とともに腐食します。
また、取替部品の供給のない場合もあります。
気相部は水道水の塩素ガスによる影響があります。
タンクの製造を撤退したメーカーさんもありますので部品供給ができない場合が多々あります。
サビ(赤)を黒錆に転換させ樹脂でコーティングして修理いたします。
FRP樹脂ライニング工事
オフィスビルなど
(土・日の2日程度 断水可能な場合)
FRP組立パネル 漏水対策
継目を補強し漏水予防
FRP一体型
クラック補修後防水補強
水槽内の上部は塩素ガスにより鉄部の腐食しやすい環境です。(水道水は塩素消毒されています)
その他、異種金属の電蝕(ステンレスタンクに鉄を使用)により破損する水槽も実存します。
ボルト・ナット腐食
ボールタップ配管
水槽上部ボルト・ナット
水中ポンプ逆止弁
市水配管
配管内サビの清掃
ステンレスタンクにサビ
排水口の配管サビ
送水口閉塞
市水配管のサビ
ステンレスタンクと鉄配管 電蝕により漏水
ポンプの水漏れにより腐食
対策工事例
各種補修工事
専用ボルトキャップでサビの進行を止める
ボールタップの取替
パイロット管がサビで閉塞して断水
電極取替
通気管の破損
マンホールパッキン取替
屋外に設置された水槽は直射日光・風雨・雪・凍結にさらされ過酷な環境にあります。
特に紫外線は劣化すると太陽光が透過して藻の発生へとつながります。
また、天板に亀裂や結合部パッキン劣化により雨水が侵入して飲料水として衛生的に問題となります。
藻の発生によりFRP表面劣化進行
天板の劣化により継目より雨水侵入
高架水槽が割れており雨水侵入
マンホールパッキンの劣化により藻の発生
紫外線透過
高架水槽が割れており雨水侵入
対策工事例
FRP樹脂ライニング工事
紫外線により天板劣化
ガラス繊維にて補強
遮光性塗料にて下塗り
仕上げ塗り(完成)
地盤沈下により傾いた水槽は非常に危険です。
大きな地震が起こった場合に最悪の事態が予測されます。
転倒・倒壊・破裂により断水
本来は水平にあるものが傾き、歪んていることで各所で無理があり亀裂・水漏れの原因となります。
貯水槽の不具合で最も緊急性があります。
特に1997年より前に設置された水槽は現在の耐震基準に合致しておりません。
その水槽は傾いていなくても架台に補強金具を設置して耐震補強をおすすめいたします。
対策工事例
地盤沈下により傾いた状態
レベル調整中
レベル調整・耐震補強・金具取付
完成
付帯設備に不具合も修理、改善が必要です。
災害を想定した予防をご提案いたします。
竣工当初より不適切な取付をされているものもあります。
水槽内梯破損
変位吸収継手が使われてなく強い地震の時に危険
高架水槽配管より漏水して断水
フレキシブル継手の内側ピンホール(白い部分)サビが原因
取替中
取替後
水中ポンプの保守
市水給水管の漏水修理
揚水ポンプのオーバーホール
圧力メーターの取付位置間違い(もしくはメーターの選定ミス)